大宅壮一文庫の案内人 鴨志田浩さん ネット隆盛の中「雑誌愛」育てる

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11280250U7A100C1CC1000/

鴨志田さんら約30人のスタッフの重要な業務に索引づくりがある。到着した雑誌を1ページずつめくり「人名」と「件名」に分類。国内外の著名人は年間約4千人がリスト化され、1冊あたり30~100件の検索データをつくる気の遠くなる作業だ。読者目線でどうすればその記事を検索できるか、常にキーワードを考える。

無限とも思える情報が詰まったネット世界は求める情報にピンポイントでたどり着ける一方、周辺の情報への関心が薄れてしまうと感じる。「雑誌を読め、というわけではないが、興味ある記事とは別のページに近い情報があり、興味から好奇心に膨らむ」と、調べる「過程」を重視する。

東京都は2009年、多摩図書館に週刊誌から学術誌まで集めた「東京マガジンバンク」を創設。17年に国分寺市に移転し、市民の要望で約530から6000タイトルの雑誌が自由に閲覧できるようになる。一過性の話題を後年になって掘り起こしたいという需要は必ずあると鴨志田さんは考える。

「ネット検索は瞬間的な興味を満足させて終わる。興味を好奇心にすることが大事」。共感するところです。