ポピュリズム、SNSが温床か 偽ニュース、世界の秩序揺さぶる

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO12133430V20C17A1NNS000/

「人は自分の意見や態度に沿った形で情報を処理する」。香港城市大学メディア・コミュニケーション学部の小林准教授は指摘する。正確な情報より、自分の立場を補強してくれる情報に吸い寄せられる傾向が強いという。オックスフォード大学出版局は昨年、「2016年の言葉」に「ポスト・トゥルース」を選んだ。客観的な事実より、感情や個人の信念に訴えるものが世論の形成に大きな影響力を持つ現象を指す。

「単にニュースを届ける存在ではないと気づいた。人々が最も意義のある対話をし、知識を得られる場所を築く新たな責任がある」。偽ニュースの拡散を放置したと批判されたフェイスブックのザッカーバーグCEOは、一連の対策を発表した。米国に続いて今年に入り、ドイツでも対策の実施を決めた。

米スタンフォード大学が約8000人の若者を対象に調べたところ、ネットの情報の信頼性を判断するとき、情報源ではなく添えられた写真に大きく左右される傾向などがみられた。デジタルネーティブ世代は自然にネットを使いこなすというのは幻想だ。さらにIT業界ではAIなどを駆使して、利用者の好みに合った情報を選んで提供する競争も過熱する。ますます利用者の「視野」を狭めかねない。

同化傾向は危険だと思いますが、サービス提供者が拍車をかけていることも事実。あとはデジネイ世代だからこそ本質に気付きにくいという点は興味深いです。