「戦争は本能」説 一石投じる

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO05991320S6A810C1MY1000/

狩猟採集民には戦争はなかったとみられていました。農耕が始まり、土地を巡る争いから戦争が起きたと考えられたからです。しかし近年、欧米のグループが石器時代の人骨を調べ、狩猟採集民の間で集団的な虐殺があったとの報告が相次いだため、戦争は人間の本能に根ざしたものだとの見方が強まりました。

日本の縄文時代は1万5000年前から2800年前ごろまで続きましたが、この間に戦争があったという証拠がまったく出てきません。今回、考古学や人類学の専門家と共同で、全国の大学や自治体に保存されている縄文時代の大人の人骨1275体のデータを調べました。頭蓋に穴が開いているなど、他人の暴力で死亡したと思われるのは23体で、わずか1.8%でした。これまで欧米の調査で報告されている12~15%より、ずっと少ない数字です。

結局、環境や文化によると思いますが、どこまで立証するかということで、長い研究課題です。