100年前は世界激動の年 悲劇繰り返さぬために

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11048270U6A221C1TCL000/

100年ほど前、世界は大戦の真っただ中。数年間でロシア、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、オスマンといった大帝国が次々と崩壊。やがて地図上から姿を消しました。サラエボでの一発の銃声から始まった混乱は大戦へと拡大し、歴史が大きく動いたのです。

ジャーナリストとして長年、取材の現場にいますが、今年ほど「絶対にあり得ない」という言葉が通用しない年はありませんでした。オバマ米大統領による広島への訪問。EUからの脱退を支持した英国の国民投票などはその象徴です。

来年は全く予想がつきませんが、気になる動きがあります。大国が自国の利益を優先し、保護主義や孤立主義が高まっているという点です。第1次大戦が終わっても、世界は次の戦争を防げませんでした。世界は保護主義に走り、世界経済は深刻な不況に陥りました。「自国さえ良ければ」という態度が不況を深刻化させ、やがて第2次大戦へと進んでいきました。

なるほど100年前からの歴史の連続性から見ると本当にこの大国保護主義の危険さが理解できます。