本命・桐生、ついに壁破る 日本人初の9秒台 フォーム改良、走り進化 リオ予選落ち悔しさバネに

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天賦の才に恵まれた一方で、それを生かし切る体の完成まで時間を要した。14年アジア大会は左脚を痛めて欠場、15年も世界選手権代表選考会だった日本選手権を右太もも裏の肉離れで欠場するなど、何度もケガに泣かされてきた。リオデジャネイロ五輪100メートルは日本勢でただ1人予選落ち。

東洋大進学後は、上体を前傾させる走りを覚えた。ピッチ数は限界に近く、前傾で接地時の推進力を高める「高野進さんや伊東浩司さんが作り上げたテクニック」(東洋大の土江コーチ)を注入。1歩のストライドを伸ばすことを重視した。

日本陸連の分析では桐生のストライドは2メートル30センチ程度。同程度の身長の選手平均より約10センチ広い。同じ身長で9秒79の記録を持つグリーンのストライドが約2メートル40~50センチというから、この点でも世界レベルに近づいている。

カンマの世界に、人類、日本人の進化を感じる陸上の世界。限界へのチャレンジ、おめでとうございます。