佐藤友 風を切って 失意の引きこもり越え銀

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO07223180U6A910C1CC1000/

幼い頃から興味や関心はどちらかといえば文化系。父親がレスリングの国体選手だった影響で格闘技や陸上、バスケットボールを経験したがどれも長く続かなかった。ロボットに興味を抱いて進んだ静清工業高校では囲碁にのめり込んだ。集中力と負けず嫌いな性格は人一倍。囲碁歴3年ながら県中部の大会で8位の成績を収めた。

高校卒業後は県内の水産加工会社に就職したが、すぐに退社。演劇の仕事をする夢を追い、東京で暮らし始めた。

21歳の秋、病魔に襲われた。アルバイト先から帰宅途中に倒れ、病院のベッドで目覚めた。足腰の感覚はなくなり、車いす生活に。ショックで実家に引きこもって1年。ロンドン大会で車いすに乗った屈強な選手が疾走する姿を目にした。「自分も出たい」。思い立って3年後の昨秋、世界選手権で優勝し、リオへの切符を手にした。

脊髄の病気ということ。生きようとする活力が強いからこその病魔の失意だったのだろうと思いました。