格安スマホ、物価の重し 通信料1割下落なら指数0.2ポイント下げ 一家に2、3台 影響大きく

http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS14H6L_U7A810C1EA3000/

安倍首相は15年9月の経済財政諮問会議で「携帯電話などの家計負担の軽減は大きな課題だ」と発言。総務省はこれを受け、事業者に値下げを促す報告書をまとめている。政府の希望通り、スマホの通信料は下がった。それが他の商品の消費に結びついたかどうかは疑問が残る。家計は浮いたお金を、またスマホに使っているからだ。

1台あたりの通信料は下がったが、世帯で見ると「2台持ち、3台持ち」で通信料の支出が増えた。総務省の家計調査によると、今年6月まで1年間を平均した月額通信費は1万3163円と、前年比1.4%増。物価の統計では、通信料の影響が大きくなっている。

そもそも今、スマホ以外にお金の使い道が乏しい。楽天リサーチが1千人を対象にした調査では、格安スマホに変えて浮いたおカネは「貯金」(35.1%)に向かい、使い道が「特にない」(29.3%)が続いた。

官製値下げでも予測できなかった影響ということで興味深いです。スマホ以外にお金の使い道が乏しいのは、その通りかもしれません。


敵か友か 対立を超えて

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO19709230W7A800C1EA3000/

「敵はどこにいるか分からない。いないように見えて潜んでいる。敵にやられないためには徹底的に敵をたたきのめす」。安倍首相は周囲にこう漏らしたことがある。岸元首相も『岸信介証言録』で「対立する敵がいなければ駄目だ」と説いている。

警戒感の一端が出たのかもしれない。「こんな人たちに私たちは負けるわけにはいかない」。首相は街頭演説で、ヤジを飛ばす一部の聴衆に言い放った。「こんな人たち」という目に見える「敵」を明示したのはたしかだ。

友との関係では「友情を大事にしすぎる」との批判は消えない。失言した稲田元防衛相をかばい続けたことなどが背景だが、敵への厳しさが目立つあまり友を守るイメージが濃くなる面もある。

敵は徹底的にたたきのめし、友情を大事にする。個人的にはそれくらいの信念であって欲しいです。


「ポスト安倍」深謀遠慮 岸田氏、党要職に活路 野田聖・石破氏、政権内外から発信

http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS02H5S_S7A800C1EA2000/

「次の人事では閣外に出る」。岸田氏は周囲にこう決意を語ってきた。政調会長は希望した党要職だ。首相は外相として手堅い岸田氏を代えるのには慎重だった。内閣支持率が急落するなか、岸田氏に政権運営で協力を得るには一定の配慮が必要と判断した。岸田氏は首相への「登竜門」といわれる党三役ポストは経験がなかった。「党の要職に就いて地力を蓄え、次の首相の座を狙う」。岸田氏周辺は今後のシナリオをこう描く。

首相と一定の距離を置く野田氏も総務相での入閣が内定した。首相は野田氏を取り込むことで、挙党態勢の構築を狙う。一方の野田氏も「表舞台」に復帰することで「ポスト安倍」をにらんだ時機をうかがう戦略とみられる。

昨年の内閣改造で閣僚を外れた石破氏は、今回も閣外で、次なる機会をうかがう。与党内野党として、政権批判の受け皿をつくりたい考えとみられる。首相は石破氏が率いる石破派からは衆院当選3回の若手、斎藤健氏を農相に抜てきした。「一本釣りの人事をして、石破氏の求心力を落とす考えだろう」。自民党関係者は、首相の思惑をこう分析する。

それぞれも思惑が交錯するので、人事はまさに政治という感じがします。閣内残留と閣外に出る意味がまだよく分かっていません。


法相・文科相交代へ あす内閣改造 野党の追及かわす

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3日の内閣改造で、先の国会で野党側から追及を受けた閣僚の多くが閣外に去る見通しになった。「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法の答弁に立った金田法相や、加計学園問題で内部文書の調査にあたった松野文部科学相らが交代の公算が大きい。

内閣支持率が急落する中、今回の改造は首相にとって「失敗できない人事」(閣僚の一人)。特に今回問題となった文科相や防衛相のポストには経験者や党内の重鎮が起用されるとの見方もある。

閣僚交代による刷新効果への期待がある半面、当事者だったり、調査を担ったりした閣僚が改造で閣外に去れば、問題の真相究明が遠のくとの指摘もある。

菅さん・麻生さんは変えられないでしょうから、後はやはり手堅くいくしかないだろうと思います。


安倍政権、続く悪循環 加計・都議選・稲田氏… 改造と党人事、反転攻勢は未知数

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裏目に出たのは稲田氏の問題だけではない。加計学園問題を中心とする衆参予算委員会での閉会中審査も疑問点の解消には至らなかった。

首相が局面の転換を期待する内閣改造・党役員人事は二階幹事長のほか、菅官房長官や麻生副総理・財務相ら政権の主要メンバーは留任する見込み。「心機一転」の印象による支持率上昇に結びつくか予断を許さない。

これまでの解散戦略の起点は「弱い民進党」と、憲法改正だった。この2つの要因が「首相は来年後半の衆院解散を検討しているのではないか」との観測につながった。民進党の新体制発足は、解散戦略の一つの起点が崩れたことを意味する。与党内には、民進党や都民ファーストの会の国政進出の準備が整わないうちに選挙に打って出るべきだとの早期解散論が浮上する可能性もある。

田原さんとの冒険の話が意味深です。民進党の新体制発足で、解散戦略の起点が崩れたという点を理解しました。


連合、是々非々路線が頓挫 傘下労組の反発想定外 「脱時間給」一転反対、内閣支持率も影響

http://www.nikkei.com/article/DGKKASFS25H63_V20C17A7PP8000/

脱時間給を盛った労基法改正案を「残業代ゼロ法案」と批判してきた連合だが、一転して修正案を出したのは「現行案を修正する方が労働者の利益になる」(連合幹部)との判断があった。残業時間の上限を新設する一方、脱時間給制度を含む改正案の早期成立を図る方針を示した。

官邸との調整が表面化すると、執行部の姿勢に対し、傘下の産業別労働組合や地方組織から「これまでの方針に反する」などと強い批判が続出した。組織の反発を受け、神津氏は微妙にスタンスを変え始めた。「制度導入については必要ないというのが一貫したスタンスだ」。

安倍政権の支持率が落ち込むさなかの政労使合意には、連合内からも「敵に塩を送るような行動は慎むべきだ」との批判が出ていた。これまで安倍1強が続いた政治状況で「是々非々」の姿勢で臨んできた連合が、岐路に立たされている。

政府と民進党との間、また参加の労働組合からの反発もあっての連合執行部の判断という構図が理解できました。


首相釈明、解明は遠く 閉会中審査 前川氏「加計だと認識」/和泉氏「意向代弁」否定

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO19203780V20C17A7EA2000/

前川氏は昨年9月、和泉氏に呼ばれて面会したと証言。文科省として特区を使った獣医学部新設の手続きを急ぐよう指示され「総理は自分の口からは言えないから私が言う」と告げられたと明らかにした。

前川氏は「首相と加計孝太郎理事長は友人と認識していた。総理が自分の口から言えないという言葉を聞いたとき、加計学園のことだと認識した」とも指摘。獣医学部新設の手続きが「加計学園ありき」だったとの認識をにじませた。

これに対し、和泉氏は「言っていない」と強く否定。前川氏との面会では「一般論としてスピード感をもって(規制改革に)取り組むことが大事だと言っただけで、加計学園について一切、触れていない」と強調した。

加計で降ろされるのもあり得るかもという雲行きです。稲田さんの日報問題もありますし。


シンゾウとの距離 二階俊博 あうんの呼吸、いつまで

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO19087120R20C17A7PP8000/

安倍は自身に思想信条が近い「お友達」で周囲を固めたい気持ちがある一方、二階や菅といった異なるタイプの政治家を高く評価する。安倍はことあるごとに「百戦錬磨、自民党で最も政治的技術を持っている」と二階を持ち上げ、二階も「ポスト安倍は安倍」と長期政権を支える立場を徹底してきた。

その腕力は時にあつれきを生む。二階が狙った無所属で自らの派閥に所属する長崎幸太郎の復党問題。書面提出で多数決にかける強行突破を試みた。しかし、18人の委員のうち、二階の意向に沿って復党に賛成したのは6人。二階は「党人事後の次の体制で審議する」となお執念をみせるが、党内からは「派閥を拡大するために幹事長のポストを使っているだけだ」との不満も表面化する。

「安倍1強」への逆風が強まる中、来年9月には党総裁選、年末には衆院議員の任期満了が控える。「衆院解散は総理の権限ですが、選挙は1人でできますか」。衆院解散風が吹いた3月中旬、二階は安倍にこうクギを刺したことがある。安倍と二階。あうんの関係は緊張関係の裏返しでもある。

首相より16歳上の大先輩でこういう実力者をしたたかに活用している点、安倍さんは長けていると思います。


シンゾウとの距離 小泉進次郎 互いの価値を値踏み

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衆院当選3回ながら衆目が一致する「将来のリーダー」。嫉妬の渦巻く永田町で、謙虚さを前面に慎重にキャリアを積んできた。だからこそ改造で噂される「異例の抜てき」には不安もぬぐえない。要職を受け失敗すれば非難の嵐となりかねない。一方、官房副長官など政権の中枢に入れば政権を擁護せざるを得ず、これまでの政権批判も辞さない清新なイメージは壊れてしまう。

首相とは微妙な距離感を保つ。「時間軸が違う気がするんだよね」。こう評したことがある。実際、遊説や党内論議でアベノミクスに触れたことはほぼない。金融緩和や財政拡大などカンフル剤的な政策にも一定の同調は示すが「日本の課題は20年以降に一気に顕在化する」と構造改革の必要性を訴える。

「いろいろ言ってて頼もしいね」と安倍は最近、皮肉にも似た感想を周囲に漏らした。政権浮揚のカードだが、引き立てた結果、自らの後継者とはいえない政治家を育ててしまう恐れもある――。首相周辺は「進次郎は首相にとってもろ刃の剣でもある」と語る。

まさに距離感のよく分かる記事でした。将来のリーダーであることに違いはないと思いますが、現政権での人事など注目です。


シンゾウとの距離 稲田朋美 庇護が生んだ痛手

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風当たりの強さは当選4回ながら防衛相に抜てきされたことへの嫉妬とも無関係ではない。防衛相の前は政調会長、その前は行政改革担当相を務めた。一貫して重要ポストに居続けられたのはひとえに安倍の庇護があったからというのが永田町の一致した見方だ。

稲田と安倍との出会いは2005年にさかのぼる。当時、党幹事長代理だった安倍が保守派の弁護士だった稲田を若手の勉強会に講師として招いた。靖国参拝問題などに鋭く切り込む稲田に一目ぼれした安倍が同年の郵政選挙の刺客候補として口説き落とした。

「いろんな事を急いでやり過ぎてきた」。稲田は最近、周囲に吹っ切れた一面も見せる。稲田と親しい自民党中堅も「議員としての幅を広げるちょうど良い機会だ」と次に備えるべきだとアドバイスする。それでも安倍の口から稲田を批判する声を聞いた議員は少ない。

8月の内閣改造では続投を予測する声は党内では皆無とのことで、やはり無理でしょうけど、よい機会とも思えます。