トップアナリストが読む今期業績 小売り 良品計画、商品力に強み 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 小場啓司氏

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO15509020Z10C17A4DTA000/

良品計画はニーズを効果的に取り込めている。例えば生活雑貨では素材にこだわった化粧水や「体にフィットするソファ」などが人気だ。食品でも、風味が豊かなカレーは定番商品に進化した。商品開発力の強さはニトリホールディングスも目立つ。

しまむらは業態の変化に注目している。以前は商品の幅広さが売りだったが、近年では裏起毛素材を使った高機能の衣類など戦略商品にも力を入れている。規模の大きさを利点に1枚あたりの調達コストを下げ、価格競争力を高めている。

人手不足は構造的な問題だ。中でもコンビニエンスストアは影響は深刻だ。本部と契約した加盟店のオーナーが経営しており、アルバイトやパートの時給上昇はオーナーの経営を圧迫する。コンビニは加盟店の収入増や作業負担の軽減に向けた支援をどれだけできるかが収益のカギを握る。

商品開発力がやはり第一だと思いますが、人手不足の構造的問題にも対応していかないといけません。


無印良品、中国で大量出店 4年で8割増360店に 欧州勢と市場争奪

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO14968140V00C17A4TI5000/

中間層が増えている中国への出店余地は大きいと判断、上海や北京など主要都市を深掘りするほか、重慶や蘇州などにも店舗網を広げる。年内に中国でホテル事業にも乗り出す。比較的高価ながら機能やデザインに優れる無印の商品の人気が高まっている。

良品計画の17年2月期の海外事業の連結営業利益は163億円の見込みだ。海外は全体の利益の4割超を稼ぐまでに成長した。アジアを中心とした出店攻勢と新事業の育成を両輪に、グローバルブランドとしての成長を加速する構えだ。

中間層の拡大でカジュアル衣料の中国市場は拡大するとみて、衣料各社は出店に力を入れる。ファーストリテイリングは「ユニクロ」で年100店ペースの出店を進めるほか、「ジーユー」も進出済みだ。

小皇帝のサイレントマジョリティをうまく捉えたので、多くの大手が撤退してきた中国市場で存在感あるのだろうと思います。


アパレル「暮らし」売る ストライプ、旗艦店にホテル 丸ごと提案、欧米でも

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO11367680V00C17A1TI1000/

ストライプインターナショナルは、渋谷にホテルを併設する旗艦店を出すと発表した。客室で雑貨を含む自社商品を幅広く扱い、集客力を上げる。取り扱うブランドは家族向けの「KOE」。

ストライプインターは、20年以降にKOEで欧米に進出する方針。石川社長は「ホテル併設型を海外でも出店する。ニューヨーク、パリ、ロンドンなどが候補だ」と語る。渋谷の一等地にあえて全国20店舗に満たないKOEの拠点を置くのは、訪日外国人客を呼び込み、欧米進出の勝算を占う場にする狙いもある。

石川社長は「衣料品はレッドオーシャンだ」と指摘する。規模で劣る中で世界で勝負するには違う流儀が必要。その切り口が「暮らし」というわけだ。ここに照準を合わせるのはストライプインターだけではない。アダストリアは、「ワイアードカフェ」で知られるカフェ・カンパニーと共同出資会社を設立。カフェと衣料を融合した出店を急ぐ。

向いてる方向が衣料品ではなく雑貨というのが面白い。MIXでユニークな商品がたくさん出てきそうです。


「無印良品」が生鮮食品、来年から 不ぞろい野菜、割安に

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO08191680Z01C16A0TJC000/

旬の野菜を仕入れて売る。店内に売り場を常設するのではなく、屋外の仮設売り場で販売する方式。ネット、実店舗とも野菜の仕入れ状況に応じて不定期の販売となる見通し。

同社のネット通販では今も「諸国良品」コーナーで野菜や果物、加工食品などを売っている。ただ、これは生産者らが無印良品のサイト上で販売している形で、消費者が購入した場合は生産者から商品を発送している。ムジマルシェは良品計画が商品を仕入れて販売する。

無印の国内店舗数は8月末で418店。同社はすでにレトルトカレーなどの加工食品や菓子、調味料といった食品を扱っている。16年2月期の食品の売上高は166億円と、単独売上高の1割弱に上る。

すでに食品を扱っていますからその延長と考えると自然なことかもしれません。食品売上は全体の1割だそうです。


国内外の消費の今 価格に合理性求める 良品計画社長 松崎暁氏

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO07616020W6A920C1NN1000/

「正価販売(プロパー)とバーゲンの割合では、やはりバーゲンの販売比率が高まっている。それだけ商品購入に慎重になっている証拠なのだろう。無印良品が独自で行うセールと、無印がテナント出店している商業施設のセールが重なり大幅な値引きになるとよく売れる」

「今年、モーター音が静かなDC扇風機を3万2000円で、そして従来の型を9800円で同時期に販売したところDC扇風機のほうが早く売り切れた。商品によって価格合理性が大きく異なってきている。そこをどう読み切るかだ。これは2014年の消費税率引き上げ以降、顕著な傾向だ」

「日本でよく売れる商品は欧州、中国、アジア、米国でも同じだ。国や地域の購買力によって同じ商品でも価格差はあるが無印良品が開発する商品の基本性、普遍性を世界が理解してくれるようになった。グローバル化が進み生活の基本的な部分が同質化してきているからだ」

全てに安さを求めているわけではなく、納得できる商品に対してはお金を使うというのが消費トレンドということでしょう。


「無印良品」インド先陣 日本の小売業で初出店、準備に4年 ブランド浸透に挑む

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASDX05H2G_V00C16A8FFE000/

良品計画はインド進出に向け、周到に準備してきた。インド進出を検討し始めたのはインド政府が外資小売り規制を緩和した直後の2012年2月。4年かけて準備してきた成果がこの1号店だ。

商品供給体制の構築も課題だ。現状では日本から商品を輸入しているが、今春にインド政府が繊維製品の輸入関税率を引き上げたこともあり、おおむね3~5割の関税がかかっているという。インドでの小売価格は日本と比べ平均1.6倍にもなる。良品計画は地場企業への生産委託を模索するが、品質基準を満たす供給元を探すのは簡単ではない。

インド事業のモデルとなるのは中国だ。05年の進出当初は苦戦したが、消費者市場の成熟化にともない、無印良品の自己主張しないシンプルなデザインの良さが浸透した。今では170店超を展開し、海外事業の稼ぎ頭だ。

リスクを取ってどうしてまたインドにと思いますが。関税で価格は日本の1.6倍だそうです。


店頭解剖 人を呼び込む 本と雑貨、くつろぎ演出 客の滞在時間を長く

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「無印良品有楽町」。約3300平方メートルの売り場を持つ旗艦店が大きく生まれ変わった。改装の目玉は主力の衣料品でも雑貨でもない。2万冊をそろえる本だ。目を引くのがアーチ状の特殊な本棚に、オブジェのようにディスプレーされた本だ。通常の無印良品には無い独特の雰囲気を醸し出す。

良品計画は店舗の魅力を高めるための「コンテンツ」に本を選んだ。今回の改装にあたっては自社内だけでは売り場に合った本選びが難しいため、コンサルティングなどを手がける編集工学研究所と連携。

新井真人店長は「本からヒントを得て最終的に無印の商品を買ってもらいたい」と話す。実際に「改装後は明らかに来店客の滞在時間が長くなった」。同店全体の売上高も改装前に比べて2割強増えている。

良品計画は編集工学研究所と組んでいるそうな。コト消費なのは間違いないですが、その次も来るんだろうなと思います。


女子大が団地再生 学生の提案で家づくり 京都女子大 素材選び、経費計算

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO90414630R10C15A8TCQ000/

京都女子大学がURと連携し、URが管理する団地の住戸を改修する提案を、建築を学ぶ学生らから募った。優秀作を基に、学生は改修業者と打ち合わせを始め、順次工事に入る。原状復帰の修繕費などを除き、1戸当たりの予算は80万円と制約がある。予算に収まるよう学生らは素材選びから工夫しなければならない。

同大学でプロジェクトを担当する井上准教授は「通常の授業は図面や模型を作るまでしか教えていない」という。しかしコンペに参加すれば「改修に必要な素材を自分で調べ、経費も計算する。作り手が自分の作りたいものを表現するアートではなく、様々な条件を調整して最適解を形にするデザインを学べる」とみている。

URは良品計画、イケア・ジャパンなどと組み、全国の団地で改修を進めている。大学と取り組むのは西日本だけで、女子大2校のほか関西大学の大学院生との京都府八幡市の男山団地がある。西日本支社の関真司団地マネージャーは「女子大生による繊細で柔らかな作風に価値がある」と評価する。

福岡女子大は香椎若葉リノベーションプロジェクトを。お部屋見ましたが素敵でした。


イオン、店内タブレットで「通販」 250店で1万品 良品計画は部屋を3D再現

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http://www.nikkei.com/article/DGKKASDZ21HZV_R20C15A5TI5000/

イオンリテールは家具、ベビー用品、ワインの3つの売り場に専用のタブレットを導入する。売り場の制約で置けない商品をネットで検索でき、店員が説明しながら購入を促す。

ネット通販市場は10兆円を超えた。従来は店舗で確かめてから買う人が多かった分野にもネットが浸透している。矢野経済研究所は14年度の「ファッション・インテリア・雑貨」のネット通販の売上高は1兆2614億円と前の年度を2割上回ったと推定する。店舗をもつ小売業は対抗策を急ぐ。

良品計画は、東京都内の2店で実験的にタブレットを導入してきたが、家具やインテリア製品を豊富にそろえる大型店を中心に数十店に広げる。来店客が持参した部屋の間取り図を3Dシミュレーターに入力し、無印の家具やカーテンなどを置いた場合の様子を画面に表示する。

ショールーミングに対抗とも言えるし、柔軟に顧客行動に合わせたとも言える。地味だけど効果は大きい気がします。


企業の仕掛けに乗らず 団塊ジュニア、突出した個性不要

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http://www.nikkei.com/article/DGKKZO79213290R01C14A1TY8000/

車や酒、家電や海外旅行に関心が薄い異質の若者たちが登場してきた。そんな危機感が各社を動かし、産業界全体が注目した。馬車風の車、果汁を入れるビール、カラフルな自転車などを投入したが、大きな成果のないまま「中心顧客の団塊ジュニアが30代になり」統一ブランド「WiLL(ウィル)」は2004年解散。団塊ジュニアは消費に関心が薄いという印象だけを残した。

西友のプライベートブランドとして生まれた「無印良品」は、シンプルな造形と抑えた色使いでブランド名も前面に出さない。89年には良品計画として独立、街なかや商業施設に店舗網を広げ、この世代の心をとらえた。2000年には社長が「団塊ジュニアと心中する」とまで宣言。今では海外にもファンが多い。

突出した個性の演出や、隣人に差を付けるためのモノは必要ない。街に溶け込み、仲間と交流し、架空の空間で遊ぶ。そんなモノやサービスが団塊ジュニアの心をとらえたといえる。

世代特徴面白い。絶妙な「個性」をいかに捉えるかですね。