初心忘れず 基礎を築け 専門外の体験も大切に

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO25420490W8A100C1TCL000

最初の赴任地である島根県の松江放送局で、警察を担当しました。朝も夜も警察関係者を訪ね歩くのですが、会話にもならない。ろくに原稿も書けず、給料に見合う仕事ができていなかったですね。「俺は一体何やっているのだ」という気持ちになったものです。でも、負けずに記者の基礎を築いていくことができたように思います。

記者になった当初は「知りたい」「伝えたい」という思いに支えられました。そのうち「これはおかしい」ということがわかってくると、「それを伝えることが社会を変えるきっかけになるのではなないか」という使命感が湧いてきたのです。

初心を忘れず、本業の仕事を頑張り続けたことで、いまにつながる基礎を築けたのかなと思います。働き始めて、取材力を身につけ、人脈をつくってきた。将来、大学教授になるなんて想像もしていなかったですね。一生懸命、仕事に取り組むことで、将来、別の道が開けてくる可能性もある。逆に「つまらないな」と手を抜いていたら、自分の力はつかないのではないかと思います。

基礎や努力すること、目の前の仕事に一生懸命になることのの大切さを改めて思いました。